ピアノの発表会がありました。
本番では、緊張しすぎて途中で止まってしまいました。
家では弾けていたのに、ステージに上がったら頭が真っ白です。
終わったあとも、しばらく落ち込みました。
でも、そのあとに聴いた「紅葉」の演奏が、すごく心に残りました。
シンプルに聞こえるけど繊細、ひとつひとつの音が、とてもあたたかく感じました。
「うまく弾くこと」より、「ていねいに音を届けること」が大事なのかもしれない。
ぼくは、そんなことを思いました。
人前でうまく弾けなくて落ち込んだことがある大人の人に、読んでもらえたらうれしいです。
🕊️ 発表会当日のこと
今日は名古屋市中村区の「レンタルスタジオ・フィオリーレ」で発表会がありました。
今年で3回目の参加。
小さな会場で、顔見知りも多く、いつもあたたかい雰囲気の中で行われます。
ですが、演奏が始まった途端に頭が真っ白に。
どこを弾いているのかわからなくなり、途中で止まってしまいました。
結果は……正直ひどい出来でした。
練習を重ねてきただけに、悔しい気持ちが強く残りました。
録画を見返すのもつらい、そんな出来でした。
🌿 それでも「また出たい」と思えた理由
落ち込みながらも、気づいたことがあります。
こんな結果でも、僕は「次も出たい」と思っていたんです。
ステージに立つあの緊張感、終わったあとの充実感、
そして「おつかれさま」と声をかけてくれたみんなの温かさ。
それがあるからこそ、また挑戦しようという気持ちになれました。
完璧に弾けなかったけれど、「音楽の場」に立てたことが何よりうれしかったんです。
🌸 子どもたちの姿から気づいた“音楽の原点”
僕の演奏が終わったあと、小さな子どもたちのステージがありました。
6歳くらいの女の子が、お母さんと並んでピアノを弾いたり、
伴奏に合わせて楽しそうに歌っていたり。
その姿が本当に可愛くて、
「うまく弾く」とか「間違えないように」という意識なんてなく、
ただ音を楽しんでいるように見えました。
見ているだけで、こちらまで笑顔になってしまう。
音楽って本来こういうものなんだなと、心が温かくなりました。
🍁 心に残った「紅葉」の演奏
その日、一番心に残ったのは「紅葉」でした。
子どもの頃に歌ったあの曲。
シンプルで、決して難しい曲ではありません。
でも、丁寧に弾かれたその音が、すっと心に入ってきました。
派手さもなく、音数も少ない。
それなのに、どうしてこんなに温かいんだろう。
聞いているうちに、日々の会社の疲れやドロドロした気持ちが、
少しずつ溶けていくようでした(笑)。
その瞬間、「難しい曲を完璧に弾くことがすべてじゃない」と思いました。
“身近な曲を丁寧に弾く”ことが、こんなにも心に響く。
それが、今日いちばんの気づきでした。
🎹 音を楽しむことを忘れないために
これまでの僕は「うまく弾くこと」にとらわれすぎていたのかもしれません。
楽譜通りに、間違えずに、正確に。
その意識が強くなりすぎて、音楽を“楽しむ気持ち”が薄れていた気がします。
でも、発表会で子どもたちの笑顔や「紅葉」の音を聴いて、
大切なのは“上手に弾くこと”ではなく“音を味わうこと”だと気づきました。
💫 ありのままの自分を残す
今回の演奏は、正直人に見せるのが恥ずかしいです。
途中で止まって、音も乱れて、聞き返すのも勇気がいります。
でも、あえてその動画を残そうと思いました。
失敗した自分も、音楽に向き合った自分の一部だからです。
完璧じゃなくてもいい。
また次の一歩に向かうための、ひとつの記録として残しておきたい。
📹 発表会当日の演奏動画(追記)
🎬 動画:2025年11月3日 発表会より
名古屋市中村区「レンタルスタジオ・フィオリーレ」にて
演奏が止まってしまったり、迷子になっている部分もあります。
でも、それも含めて「今の自分の音」です。
この動画を見て、「失敗しても続けていいんだ」と感じてもらえたら嬉しいです
🌼 まとめ:「丁寧に弾く」という音の力
発表会では、思うように弾けませんでした。
止まってしまった自分を思い出すと、正直いまでも胸がキュッとなります。
でも、「紅葉」の演奏を聴いて、ぼくは大事なことに気づきました。
難しい曲を、間違えずに弾くことだけがピアノじゃない。
身近な一曲を、心をこめてていねいに弾くことでも、ちゃんと人の心に届くんだな、と思いました。
もし今、うまく弾けなくて落ち込んでいる人がいたら、
すきな一曲を、ゆっくりていねいに弾いてみてほしいです。
完璧に弾けなくても大丈夫です。
「やっぱりピアノっていいな」と、少しでも感じてもらえたらうれしいです。
ぼくもきっと、また発表会に出ます。
そのときは、「うまく弾けるか」だけじゃなくて、
「聴いてくれる人に、どんな音を届けたいか」を考えながら弾きたいな、と思っています。
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