発表会が近づいてくると、なんだかそわそわしませんか。
日ごろの練習では弾けているのに、
「本番で止まったらどうしよう」「恥ずかしい思いをしたくない」
そんな不安が頭の中をぐるぐる回ってしまう。
ぼくも先日の発表会で、思い切りつまずきました。
頭が真っ白になって、途中で止まってしまい、弾く場所も分からなくなってしまいました。
でも、その失敗がきっかけで、
「じゃあ次の舞台に向けて、ぼくはどう立て直せばいいんだろう」
と、あらためて練習のやり方を見直すことになりました。
この記事では、大人になってピアノを始めたぼくが、発表会で失敗してから次の舞台に向けてやっていることをまとめています。
「人前で失敗するのがこわい」
「それでも、本当は発表会にも出てみたい」
そんな大人ピアノの仲間に、少しでも参考になればうれしいです。
発表会の失敗を経て、気づいたこと
今週の発表会は、正直うまくいきませんでした。
頭が真っ白になって、途中で止まってしまい、さらに弾く場所を見失い迷子になってしまいました
これまで練習してきたのに結果が出せず、悔しさと落ち込みが入り交じる時間でした。
けれど、冷静になって考えると、「うまくひけなかった」という出来事の中に
たくさんの気付きがあったように思います。
自分に足りなかったのは、技術よりも”落ち着き”
どんな状況でも「音を楽しむ気持ち」を忘れないことだと思いました。
その反省をもとに、来週の発表会に向けてすこしずつ立て直しを進めています。
本番までの時間が少ないからこそ「やることを絞ろう!」
次の発表会は来週、もう日にちがない
この短い期間で大きな上達は望めないし、今やれることをやるほうが現実的と思いました。
そこで、発表会までの短い時間は”上積み”よりも”確実さ”に意識を向けることにしました。
苦手な部分、間違いやすいところだけを取り出して練習し、
出来る部分を増やしていく作戦です
あれもこれも手をつけるより
「ここは大丈夫」と自信を持って言える箇所を増やすほうがいいような気がします
ぼくはそんなに器用ではありません
右手と左手と分けて、確実に弾けるようになるぞ
発表会が近づいてくると「本番では失敗しないようにと」、通しで練習して安心したくなります。
でも、今回は右手と左手を完全に分けて練習しています。
1曲を通して弾いているとやっぱり苦手なところがある
通し練習したい気持ちを抑えて今は苦手なところを重点的に練習する
そう決めたのです。
それぞれを確実にしてから、少しずつ合わせる。
片手ずつの練習を積み重ねることで、「この部分はちゃんと弾けるぞ!」と
感じることで自信がついてきた気がします
環境に慣れる練習も進めています
もうひとつの課題は「環境の違いへの慣れ」です。
普段の自宅練習は電子ピアノ。
鍵盤の重さや音の響きが、実際のグランドピアノとは全く違います。
そこで今日は、通っているピアノ教室でグランドピアノをレンタルして練習してきました。
わずか30分という時間でしたが、弾いているうちに少しずつ感触がつかめて、
自分でも「大丈夫かもしれない」という小さな自信がついた気がしました
定期的にレンタルしているのですが、今日ももちろん部分練習メインです
通し練習はもちろんしましたが、部分練習ということもあって同じ時間内でも
たくさん練習できたことも良かったです
レンタルピアノの時間は貴重だからどうしても通し練習メインにしがちですからね
あと、来週の本番前には会場とは別のホールでリハーサル練習を行う予定です。
このホール練習では観客ではないですが人もいるので人前で弾く練習にもなります
先日の電気屋さんで弾いたのと同じように、知らない人前で弾くのも練習です
とにかく、違う環境で弾く経験を重ねて、少しでも緊張の要素を減らしていく。
これもぼくの立て直しの練習です
自信を取り戻すための練習に変えていこう
発表会前に意識する今のテーマは”上手くなる”ことではなく、
”自信を取り戻す”こととやれることをやるです
ぼくは昔、陸上部で走り高跳びをやっていました。
たいした選手ではありませんが、それでもインターハイや全日本ジュニア、日本選手権に出場したことがあります。
大会前は、ピアノの発表会と同じように、緊張やプレッシャーだらけでした。
その中で大事にしていたのが、
「本番直前に、新しいことを詰め込みすぎないこと」
「“できない自分”を責めすぎて、調子を落とさないこと」
という、心の部分でした。
これは、今ピアノの発表会に向けて練習しているときにも、同じだと感じています。
と、わかっていてもなぜかピアノの演奏ではそれが出来ないんですけどね(笑)
でも考え方は同じだとぼくは思っています。
ピアノでも「練習以上の実力ははでない、いかにミスを引きずらず演奏するか」
結果がついてこなくてもこの気持ちは忘れないようにしています。
本番前の時期の練習としては「できた!」という時間を少しでも増やす。
出来ない箇所を責めるのではなく
「ここはできた」「少し進んだ」と認めてあげる
そうやって少しでも良いコンデションで心穏やかに本番を迎えられればいいと思います。
まとめ:「環境を変えながら、出来ることを積み重ねる」
この記事を読んで、きっとこんなことを持ち帰ってもらえると思っています。
・発表会で失敗しても、「もう終わり」ではなく「ここからどう立て直そうか」と考えられること
・本番までにやることを絞れば、大人から始めたピアノでも少しずつ自信を取り戻せること
・同じようにドキドキしながら、それでも舞台に立とうとしている仲間がいるという安心感
うまくいかなかった本番は、できれば思い出したくないかもしれません。
それでも一度立ち止まって、「じゃあ次はどうしよう」と考え直すきっかけにできたら、
その失敗は、ちゃんと自分の味方になってくれるとぼくは思っています。
この記事が、発表会に一歩踏み出すときの、
小さな追い風になればうれしいです。
🔗関連リンク
忙しい大人でも少しずつ自信をつけていけるように、ぼくが実際にやっている練習の工夫をまとめています。


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