大人ピアノの発表会|ホール練習で気づいた“本番に強くなる”心の整え方

大人から始めるピアノ

発表会になると、家で弾いていたときのように弾けない。
「家では弾けるのに…」
そう思って落ち込んだことはありませんか?

ぼくも同じでした。
緊張しないように練習しているつもりなのに、本番になると体が固まってしまう。

そんなときに試してみたのが、
いつもと違う場所(ホール)で弾いてみる練習 でした。

この記事では、

・ホールを貸し切って30分練習して感じたこと
・2曲に分けて演奏してみた発表会本番の様子
・緊張と付き合いながら、最後まで弾ききれた手応え

を通して、発表会を少しでも「楽しめる日」に近づけるヒントをまとめました。
大人ピアノの一人の記録として、同じようにドキドキしている方に届けばうれしいです。

発表会の朝、ホール練習からスタートした理由

その理由は

発表会本番直前に立派なホールで練習したら、絶対にいい経験になるから

そう感じたからです

先月参加した発表会の時、ピアノ仲間から「小文化劇場ホール貸切練習」のお誘いがありました。

予定を見たら通っているピアノ教室の先生主催の発表会と同じ日ではありませんか

そんな偶然めずらしいと思いながら、「どちらも参加したい」そんな気持ちになったので

ピアノ教室の先生にリハーサルの時間を調整してもらい、ホール練習と、発表会の両立参加が決まりました

本番前に大きなホールで気分よく演奏できたら「本番前のいいリハーサルになるはず」
という期待感が、発表会当日までの不安な気持ちを消してくれました

いつもは、家の電子ピアノで練習してからの”発表会”だけだったけれど、
当日は”準備のステージ”を通してからの”発表会”どんな1日になるか楽しみな気分で朝を迎えました

練習室➡︎ホール貸切30分。誰もいないホールで弾いてみて

当日、練習枠の1番バッターということもあり、貸切練習前に練習室で練習できると聞いたので早めに
”小文化劇場”に到着

今回の練習会を企画してくれた先生に挨拶をしてから、
本番までの時間を練習室でウォーミングアップをしました。

アップライトでのウォーミングアップ

練習室にあるアップライトピアノでのウォーミングアップ

もちろんハノンからスタートです

この練習室は先月の発表会でもウォーミングアップで使用しているので緊張することなく
楽しく弾くことができる相性の良いピアノでもあります

練習室にあるアップライトピアノですが家の電子ピアノに似ているからかも気楽に弾けたこと
そして、いつもと同じルーティンでハノン練習ができたのもいつも通りできたのが良かったのかもしれませんね

ホールを独り占めして演奏した3曲

ホール練習の時間になりステージに立つと静かな空間にあるピアノ

誰もいないホールに自分1人だけ”贅沢な時間の始まりです”

初めはこの違和感が緊張を呼びましたが少し弾き始めると緊張がほぐれてきました。

この、ホール練習では3曲弾くと決めていました。

苦手な”G線上のアリア”

1曲目は12月、年末に参加する”コンクール”で弾く曲
「G線上のアリア」

先月の発表会では上手く弾けなかった曲です

3曲の中では1番不安定な曲

その日の調子を占うということで「G線上のアリア」から入りました

今日の発表会では演奏する予定ではない曲。

気楽に弾ければと思いましたが緊張もあったせいかひどい演奏になってしまいました

結果はひどかったですが、「悪い気持ちを引きずるのはよくない」

この課題を12月までに直せば良い そう思い直し2曲目に進みました

ゆっくり弾ける”ムーンリバー”

上手く弾けなかった”G線上のアリア”の気持ちを切り替えて弾こう

「落ち着いてゆっくり弾けば大丈夫」

そんな気持ちで演奏しました。

この頃には気持ちも落ち着いてきたせいか

1曲目よりは気持ちを乗せて演奏できたと思います。

最後、3曲目”Fly me to the Moon”

この3曲目を演奏する頃には楽しく音を聴く余裕も出てきていたと思います

いつもこれぐらい弾けていたらいいなぁと思えるくらいです

発表会前の練習、いつもと違う環境ということを考えれば上出来でした

終わりがよければ全てよし!

30分という貸切の”贅沢な時間”

大満足でした。

貸切ホール30分練習 5,000円の価値はあった?

失敗などありましたが、結果的には大満足の30分でした。

ホール代は30分で5,000円という
数字だけ見ると安くはないですが、ぼくにとっては「それでも行ってよかった」と思える時間でした。

ピアノにかかるお金や、その負担を少しでも軽くする工夫については、
別の記事でまとめています。よければこちらもあわせて読んでみてください。

👉 大人がピアノを楽しむために、どれくらいお金がかかる?ぼくのリアルな費用と工夫まとめ

貸し切りでのホール練習、初めは発表会とは違った”ドキドキ”でしたが、気づけばあっという間に時間が過ぎていきました。

いつもの小さいピアノ部屋と違って”音の響き” ”広さと開放感” ”気持ちよさ”

本当に最高でした!

高いようでいて、自分にとっては十分”元が取れた”と感じた

最高の30分でした

発表会会場に移動してからのリハーサル。本番前なのに落ち着いていた理由

会場に移動して、10分間のリハーサル

いつもならここでガチガチに緊張している時間です

しかし、今日は違いました

すでに「練習室+ホール」で弾いてきたおかげか、意外と落ち着いていました

一度、”ドキドキ”と”緊張感”を経験してからのリハーサルだったので、ミスはあっても
「いつもの自分より冷静に弾けた」感じがしました

「同じ日に違う場所で弾いてきた」という経験が本番前の心を落ち着かせてくれたのかもしれません。

初めての2曲挑戦、あえて2回に分けて弾いてみた、発表会本番

先生に演奏曲を2曲にすると伝えたときに、”2曲一緒に弾くか”それとも”1曲ずつ弾くか”聞かれました

いつもは1曲弾いておしまいだけど、間を空けることで自分の気持ちがどうなるのか知りたくて
2回に分けて演奏することにしました

1曲目「ムーンリバー」:不安だった曲が1曲目に

そして迎えた本番ですが いつもと比べて不思議と落ち着いていました 。

本番までに様々な環境ですでに弾いてきたので、観客に人がいてもいつものように気にならなかったです 。

1曲目は「ムーン・リバー」全体的にゆっくりした曲なので落ち着いて弾くことができました 。

本番直前まで用意していたもう一曲より、この「ムーン・リバー」の方に不安がありました。
この曲でこけたら、次にも引きずりそうで怖かったからです。

それでも、本番ではミスを引きずらず、それなりに満足のいく演奏ができました。
終わったあと、ホッとした気持ちになりました。

2曲目「Fly me to the Moon」:緊張の中でも最後まで弾き切れたこと

1曲目が終わり、この2曲目に向かうときに大きな気持ちの変化を感じ取ることができました

いつもなら「演奏するのが怖くなる緊張感」ですが、
この時は”1曲目を弾いた後の安堵感”と”これから演奏するという緊張感”がいい感じで順番を待つことができました。

そんな気持ちの中、2曲目は 「Fly me to the Moon」です 。

ゆっくりしたパートと早いテンポのパート、そして最後はまたゆっくりとしたパートに戻る
そんな曲です

早いテンポのところでつまずくことが多いのでしっかり弾こうと思うのですが、 意識しちゃうと余計に緊張したのか手が震え出して、指が動かなくなってしまいました。

しかし、この日は違いました

いつもなら指が動かなくなって、ミスタッチをしてしまいどこを弾いているかわからなくなり崩壊する そんなところですが、
「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせながら上手く切り抜けることができました 。

最後がゆっくりしたテンポということもあり、手が震えても最後まで弾けたのでよかったです

いつもの「早く終わってほしい」から、「最後まで弾きたい」気持ちへ

自分としてはミスもあったけれど、いつもなら途中であきらめてしまったり、
「早く弾き終わって、この緊張から解放されたい」と思いながら演奏していました。

しかし、この日は違いました。
「しっかり最後まで弾ききって、いい演奏にしよう」
そんな気持ちでステージに立てたと思います。

本番までの気持ちの持って行き方もいい感じで、
いつもより「いい緊張感」だったのかもしれません。

まとめ

発表会は、どうしても緊張します。
これまでも何度もステージに立ってきましたが、
「本番を楽しめた」と言い切れる日は、正直あまり多くありませんでした。

でも今回は、
・発表会と同じ日にホールを貸し切って練習したこと
・練習室、ホール、本番会場と、いろいろな環境で鍵盤に触れたこと
・あえて2回に分けてステージに立ってみたこと
が重なって、いつもより少し落ち着いた気持ちで本番を迎えることができました。

ミスはありましたが、途中であきらめることなく、
「最後までいい演奏にしたい」と思いながら弾ききれたのは、ぼくにとって大きな一歩でした。

この記事を読んで、
・本番前に「環境を変えて弾いてみる」という選択肢があること
・完璧じゃなくても、「最後まで弾ききること」が自信につながること
・発表会は「早く終わってほしい時間」から、「また出てみたい時間」に変わっていくかもしれないこと
を、少しでもイメージしてもらえたらうれしいです。

ぼく自身、まだまだ緊張はしますが、
これからも少しずつ「発表会を楽しめた日」を増やしていきたいと思っています。
そしてこの記録が、同じようにドキドキしながらピアノを弾いている大人の仲間の、
小さな励ましになれたらうれしいです。

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発表会は「ドキドキする」「失敗するの嫌だな〜」そう思う方も多いかと思います

でも、演奏が終わった後の達成感は最高です。

「失敗しちゃったな〜」そう思っても次に挑戦したくなる記事です

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