大人になってからピアノを始めると、
「練習する時間がなかなか取れない…」という悩みがつきものです。
毎日仕事や家事に追われる中で、理想通りに練習できている人はきっと少数派。
僕もその一人です。
先日の発表会では、演奏前に「どんな練習をしていますか?」というインタビューがありました。
みなさんの話を聞いていると、
「ああ、自分だけじゃないんだな」とホッとすると同時に、
練習時間の作り方には、本当にいろいろな工夫があることに気づかされました。
この記事では、記憶をたどりながらになりますが、
大人としてピアノを楽しんでいる方々の“練習時間スタイル”を紹介しつつ、
趣味で続けるからこそ大切にしたい考え方や、真似しやすい工夫をまとめてみます。
「ちゃんと練習できていないからダメだ…」と落ち込みがちな方の気持ちが、
少しでもゆるんだらうれしいです。
この記事を読みながら、「自分に合いそうなスタイル、ひとつだけ真似してみようかな」と
気楽に眺めてもらえたらと思っています。
ライフスタイル別・練習時間の作り方いろいろ
仕事が忙しくて時間が取れない人
「仕事が忙しくて、平日はほとんど弾けません」
そんな声もありました。
毎日残業が続けば、帰ってからピアノに向かう気力もないはず。
そういう方は、
- 「レッスンの前の日だけ少し長く練習する」
- 「週末にまとめてピアノ時間を作る」
といった”集中型”のスタイルでなんとか続けていました。
毎日「練習しなきゃ・・・」と自分責めをしなくて良いし、
短い時間でも集中してスイッチを入れやすいのかなぁ
僕はそう感じました。
「毎日コツコツできていない=ダメ」ではなく、
忙しい中でも”やめずに続けていること”自体がすでにすごいんだと思います。
👉時間不足でもピアノを続けられた、ぼくの練習の仕組みはこちらの記事で詳しく書いています。
仕事を辞めて、時間があるから気が向いた時に練習する人
一方で、
「今は仕事を辞めているので、気が向いた時にたっぷり練習しています」
という方もいました。
時間に余裕があるからといって、毎日きっちり決まった時間に…というよりは、
「今日は調子がいいから長く弾こう」
「今日はあまり気分が乗らないから少しだけ」
という、波のあるスタイル。
僕のように、気分屋の人は向いているのかなとも思いました。
一度スイッチが入った時は思いっきり練習に没頭できる
義務感ではなく”楽しさ優先”でピアノと付き合える
ライフステージによって、
「がんばるとき」と「ゆるめるとき」があってもいいんですよね。
就職や転職で、練習時間が減ってしまった人
「前はもっと弾けていたけれど、就職(転職)してから練習時間が減りました」
という声も印象的でした。
生活リズムが変わると、どうしても“以前の自分”と比べてしまいます。
「前はもっと弾けていたのに…」と落ち込みがちですが、
それでもピアノをやめずに、
- 通勤前に少しだけ
- 休日に30分だけでも
といったように、細く長く続けている姿がありました。
生活環境が変わると、生活リズムも変わって趣味のピアノに限らず
今までやっていたことから離れてしまうことってありますよね
そんな中でも「ピアノとつながり続けている」安心感、
やめないことで、いつかまた時間が増えた時にスムーズに戻れる
僕のように大人になってピアノを続けている人は、生活リズムが変わることも珍しくない
と思います。
そんな時にピアノを長く続けるコツはここにあるのだと思いました。
レッスン前後の「直後型」と「直前型」
レッスン後すぐにやるけど、続かないタイプ
「レッスンが終わって、先生に言われたことを忘れないうちにすぐやります。
ただ続くのは2〜3日だけで、そのあとはサボってしまって…
レッスンではボロボロです」
思わず「わかる…」と心の中でうなずきました。
最初の数日はモチベーションが高いけれど、
日が経つにつれて少しずつ薄れていってしまう。
でもそれでも、**レッスンのたびに“2〜3日だけでもちゃんと取り組んでいる”**とも言えます。
この練習のメリットといえば、
・レッスンの内容が完全に流れてしまうのを防げる
・短い期間でも「濃い復習時間」を持てる
ですよね。
レッスンが終わって、ホッと一息
家に帰ってお酒でも飲もうものならその日のレッスンのアドバイスは
吹き飛んでしまいます(笑)
「続かない自分」を責めるより
「その2〜3日を大事にする」という視点もありだな、と思いました。
レッスン前になって集中的にやるタイプ
「レッスン前になると慌てて集中して練習します」
テスト前の一夜漬けのようですが、
この“直前ブースト”でなんとか形にしている人もいました。
僕はこのケースに1番近いかもしれないですね
ほぼ毎日ピアノに触れるようにはしていますが、
やっぱり発表会が近づくにつれて必死度がUPします。
これはピアノだけではなく仕事や、子供の頃の提出物もそうでした(笑)
「初めからできるなら、最初からやっとけよ!」ってツッコむ自分がいるくらいです
この方法は「短期間で集中力が高まる」
「やらなきゃ」という外側の締切があるので続いている
理想はコツコツでも、
締切があるからこそ鍵盤に向かえている人も多いのだと思います。
日常の中に「スイッチ」を作っている人たち
テレビを見る時間と、ピアノを一緒にする人
「テレビをつけっぱなしにして、その合間にピアノを弾いています」
一見、集中していないようにも聞こえますが、
“くつろぎ時間の延長としてピアノがある”というスタイル。
僕もこのタイプで、他にも同じ人がいて「ホッとしました」
ピアノの練習するのに「集中しなければいけない」そんな気持ちがあるけれど
どうしても他の音と一緒に練習することが多いです。
僕のその理由の一つは「ピアノの音を他の音でかき消すためです」
僕の家はアパートなので、夜の(電子)ピアノの音は特に注意します。
そこでピアノ以外の音を流すことで、夜間のピアノの練習の音をあまり気にせず練習できます。
その他には、
- 気合いを入れなくても、生活の一部として鍵盤に触れられる
- 「完璧に集中しなきゃ」と思わなくて済むことがあると思います
練習=ストイック、だけではなく、
「ながらピアノ」も立派な続け方のひとつなんですよね。
夜は難しいから、朝に時間を作る人
「夜は疲れているので、朝に少しだけ時間を作って練習しています」
朝の静かな時間に10〜15分だけ鍵盤に触れる。
それだけでも、一日のスタートが少し変わりそうです。
僕の周りにも、朝は集中できるという人がいます。
- 夜よりも頭がクリアで、集中しやすい。
- 家庭のある人は、朝の方が自分の時間を作りやすいこともあります。
- 短時間でも”ピアノに触れた自分”を感じられる
そんなメリットが朝練にはあると思います。
帰宅したら、とりあえずピアノの椅子に座る人
家に帰ったら、とりあえずピアノの椅子に座ります」
それだけで“練習モードのスイッチ”を入れているという方もいました。
弾くかどうかはそのあとでも、とりあえず座る。
この作戦(?)僕も当てはまります
僕の場合は”
家事や洗濯、入浴を済ませ”あとは”寝るだけ”状態になったら「ピアノの椅子に座る」ことにしています。
ピアノを練習しようと思うと気が重くなる日もあると思いますが、
ハードルを「弾く」ではなく「座る」に下げることで「今日も練習できた!」そんな日が増えました。
この話を聞いて続けるコツは「行動のハードルを下げることなんだな」と感じました。
練習時間が少ないからこそ、「計画的に」やる人も
「練習時間が少ないので、発表会までの日数とレッスン回数を逆算して、
どのタイミングでどこまで仕上げるか計画しています」
こういう“計画派”の方もいました。
- 日数とレッスン回数をざっくり数える
- いつまでに音読み、いつまでに通し、など目安を決める
そのような練習方法ができる人、僕は計画性がないので「羨ましいな」とも思いました。
計画的にできれば、限られた時間でも「焦りすぎずに」進められたり
「ここまでやる」と決められるので達成感を得やすかったりするのだと思いました。
同じく少ない練習時間でも、
「なんとなく弾く」から「ここまでやる」に変えるだけで、
心の落ち着きが違ってきそうです。
同じ曲を数年単位で弾き続ける人もいる
「同じ曲を数年間かけて弾き続けて、少しずつ質を上げています」
という方もいました。
新しい曲をどんどんやるのも楽しいですが、
一つの曲を長く弾き込んでいくのも、大人ならではの楽しみ方だと思います。
練習時間が少なくても、じわじわと曲の完成度が上がっていく
「前よりもちょっとだけ良くなった」と変化を味わえる
せっかく弾けるようになった曲が発表会でおしまい
それではちょっと勿体無い気もします
だから、同じ曲を継続して練り上げていくのも大切かもしれないと思いました。
「時間がないから新しい曲がなかなか進まない」と落ち込む代わりに、
“長く付き合える持ち曲”を育てていくという発想もステキだと思いました。
いろんな練習スタイルを聞いて、僕が感じたこと
発表会前のインタビューを聞きながら感じたのは、
「完璧な人」よりも、「工夫しながら続けている人」が圧倒的に多いということでした。
毎日きっちり練習できていなくても、
レッスン前だけ集中する人、
朝の10分を大事にする人、
気が向いたときにたっぷり弾く人…。
どのやり方も、“その人の生活の中で無理なく続けるための工夫”なんですよね。
僕自身も、
「ちゃんと練習できていないから、発表会に出る資格がないんじゃないか」
と感じることがありました。
でも今は、
「完璧じゃなくても、そのときの生活に合わせながら続けていけばいい」
そう思えるようになってきました。
まとめ:練習時間の多さより、「続けたい気持ち」を大事にしたい
大人になってからのピアノは、
仕事、家事、家族との時間…いろいろなものと並走しながら続けていく趣味です。
だからこそ、
「毎日◯時間練習できていない自分はダメだ」と責めてしまうと、
ピアノそのものが苦しくなってしまいます。
発表会で聞いた、いろんな人の練習スタイルを振り返ってみると、
大切なのは、
練習時間の多さや完璧さではなく、
「それでもピアノを続けたいと思う気持ち」と、
そのために小さな工夫を重ねていることなんだと感じました。
今の自分の生活の中で、
・朝の10分だけ
・レッスン前の2〜3日だけ
・休日の30分だけ
それでも立派な「大人のピアノの続け方」だと思います。
まずは、この記事の中から「これならできそう」と思ったスタイルをひとつだけ、
今日か明日、試してみてください。
それだけでも、ピアノとの距離が少し近くなるはずです。
🔗 関連記事:まとめ
発表会での「練習するための工夫」についてのインタビューを記事にしてみました。
ピアノの練習のスタイルは人それぞれ。
あなたに合った続け方を、少しずつ見つけていけば大丈夫です。
僕の「練習するための工夫」をまとめてみました。
・毎日弾きたいあなたへ。時間不足でも続けられたピアノ練習の仕組み
・ハノンのリズム練習で実感した成長 メトロノームに合わせて3週間、変化を比較してみた
・大人になって始めたピアノ 上達が遅い、そう思うのはあなただけじゃない

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