初めてコンクールに参加してきました。
教室の先生が審査員を務めるということで勧められたのがきっかけでした。
演奏曲は「G線上のアリア」でした。

練習では、ある程度弾けていたはずの曲。
完璧とは言えなくても、「これなら大丈夫だろう」と思えるところまでは仕上げていました。
それなのに、本番になるとちょっとした心の乱れから、
音楽が崩れていく感覚だけが残りました。
「どうして練習ではできたのに、本番ではこんな結果になるんだろう」
演奏を終えたあと、正直かなり落ち込みました。
本番でうまくいかなかったとき、
「自分はピアノに向いていないのかもしれない」と感じることもありますよね。
そんな気持ちについて、別の記事でも書いています。
👉 大人になって始めたピアノ|上達が遅い、そう思うのはあなただけじゃない
大人になってからピアノを始め、
なかなか上達しない中で挑戦した初めてのコンクール。
結果だけを見れば、決して満足のいくものではありませんでしたが、
審査員の講評を読んだことで、ピアノとの向き合い方が少し変わりました。
この記事では、本番で崩れた原因を“環境・メンタル・練習”に分けて整理して、次にどう練習するかまでまとめました。
コンクール初挑戦までにやってきたこと
今回初めてのコンクール挑戦でした。
「発表会」と何が違うのだろう?人前で演奏するのは一緒だよね
その程度の気持ちで気楽に参加しました。
しかし、会場に入って発表会と違っていることに気づきました。
- 制限時間がある
- 暗譜必須
- 順位がつく
- 講評がある
1番の不安要素は「暗譜必須」でした。
通っている教室では暗譜で弾けることを前提で指導を受けているのですが、いざ本番で実践しようと思うと不安になってきます。
本番前は、楽譜を見なくてもある程度は弾けるレベルまでにはなっていたと思います。
間違えても途中で止まらずに立ち直すこともやってきました。
注意するポイントも確認できていました。
自宅の練習は電子ピアノで練習しています。
グランドピアノに馴れるため、本番に向けてホール練習やレンタルグランドピアノを利用してのグランドピアノ対策。
発表会の参加経験も増え「場数」を踏んできました。
今回は、弾けない状態で参加したわけではなく、一通りは通せるレベルまで仕上げていた、つもりでした。
だからこそ、今回の崩れ方はショックが大きかったです。
本番で起きたことと、「なぜあんなに崩れたのか」自分なりの反省
それなりに対策を立てて参加した「コンクール」
なぜ、思うような結果が出せなかったのか考えてみました。
- いつもと違う環境が原因なのか?
- メンタルに問題があるのか?
- 練習方法に問題があったのか?
問題点を違った角度で見直してみました。
家では弾けていたのに・・・環境の違いの影響
家と本番の違いは何だったか考えてみました。
- ピアノの種類(電子ピアノ・グランドピアノ)
- 椅子の高さや位置
- 会場の響き
家の設定と少しでも違うと、思った以上に弾きづらくなると感じました。
この感じ、違和感は前から感じていたので理由にはならないと思ったのですが、
「弾けないわけではなく、“いつもと違う環境で弾く力”が足りないのかもしれない」ということに気づきました。
人前で弾くときのメンタル
気にはしてなかったようで、実は気にしていたのかもしれないですね。
- 暗譜が条件で、迷子になった時の不安が大きかったこと。
- 「上手く弾かなきゃ」「失敗できない」という気持ち。
- 発表会よりも「評価」「順位」「先生の目」を意識してしまったかも
メンタルが弱いということより、「不安が大きすぎた」のかもしれません。
そんな気持ちから崩れていってしまったのかな、そう感じました。
だから、「メンタルを強くする」というより不安を減らす方法を考える必要があると思いました。
練習の組み立て方にも課題があったかもしれない
演奏曲を「最後まで通せるようにする」ことを優先していたのも原因なのかも。
最後まで通せるようになっても、精度を上げる練習が足りていないかもと感じました。
- 右手・左手の単独練習
- 部分練習
- 失敗しやすいところを放置しない
- 正確に弾くことを意識した練習
- 録音・録画をすることで緊張感がある演奏環境を作る
今までは演奏会で弾くために「一曲」を仕上げることで満足していたので
これからは日頃から苦手、失敗しやすいところを無くしていく練習が必要だと思いました。
ここまでが、今回の自分なりの反省会になります。
コンクールの雰囲気と、印象に残った場面
初めての「コンクール」。
人前で弾くから発表会と同じだと思って参加しましたが大きく違っていました。
発表会とは少し違う雰囲気
ホール内に入るといつもの発表会と違うことに気づきました。
観客がいる発表会と違って
審査員の先生の前には誰もいない、そして関係者が何人かいる程度
演奏順のナンバーが表示されるだけで、名前のアナウンスもなく
静かに始まり静かに終わる進行。
もちろん譜面台もありません。
ホール内にいる少しの人たちからの拍手。
発表会とは違った緊張感が伝わってくるのがわかりました。
順位と成績発表の“ピリッ”とした時間
やはり「コンクール」と言えば成績発表があること。
これは発表会との大きな違いです。
僕の参加するカテゴリーでは順位付けはありませんでしたが、
貼り付けてあった順位表を見たらコンクールに来た実感と緊張感を感じました。
「発表会は結果が出ないから気楽、コンクールは結果が出るからこそ学びも多い」
同じ緊張感でもそこが大きな違いだと思いました。
泣いてしまった小さな子と、自分の体育会系の記憶
会場に到着して受付をしている時、演奏後の小さい子が悔しいのか泣いている光景を目にしました。
そこで僕は学生時代の競技会の光景を思い出しました。
この子もこの日のために「一生懸命練習してきたんだろうな」その気持ちを想像してしまいました。
僕が競技会に出る時は勝つつもりで出場していたので、練習の成果が出せなかった時の悔しさは分かります。
その分、今回のコンクールは自分の挑んだ気持ちが足りなかったことが恥ずかしくも感じた一コマでもありました。
実は、この光景がコンクールで1番印象に残っています。
一番うれしかったのは、審査員の先生からの講評


今回のコンクールで、いちばんうれしかったのは、この講評をいただけたことでした。
講評で褒めてもらえたこと
演奏自体は、途中で右手だけの演奏になってしまい後悔だけの演奏でしたが、
審査員の先生のお言葉がとても嬉しくて、「練習をもっと頑張ろう」そんな気持ちになりました。
- 美しい音でていねいに演奏されていた
- 落ち着いて弾くことができていた、途中惜しかったけれど最後まで頑張れたのがよかった。
- 静かに沁み入るような美しさで歌っておられました。
- 左手のテンポキープができていて、心の落ち着きをよく表現できている
- この曲を好きな気持ちが伝わった
自分では「最悪の出来」だと思っていたのに、
審査員の先生は“音の良さ”や“伝えたい気持ち”をちゃんと受け取ってくれていたことが嬉しかったです。
自分が思っている以上に
- 気持ちが伝わっている
- 練習で意識していることができていた
- 思っていた以上に落ち着いていたという言葉がもらえたこと
そう評価の言葉をいただけたことで大きな自信になったことは大きな収穫です。
上手く最後まで弾ききれなかったですが練習してきて良かった、そう思えた一瞬でした。
課題として書かれていたところ
課題というより、次の目標をいただいた感じでした。
- ちょっと忘れて惜しかった、また練習して完成させてくださいね。
- 変化する時のメロディーの時は左手をよく聴いて練習してくださいね。
- ステージで経験を重ねることで自分の思いを伝える演奏に磨きがかかります。ピアノが側にある豊かな暮らしをenjoyしてください。
とても嬉しいお言葉をいただけました。
出来だけを考えると落ち込んでしまいましたが、講評の文章を読むと
「ここはちゃんとできていたんだ」と背中を押してもらえた気がしました。
あとは、「ピアノのがある暮らしを楽しんでください」とのコメントもありました。
ここは僕の目標でもあるので嬉しかったです。
結果は悔しい。でも、ピアノとの距離を見直すいいきっかけになった
初めてのコンクールの結果だけを見ると、
これまでの発表会の中でも一番ひどい出来だったかもしれません。
練習してきたぶんだけ、悔しさも大きかったです。
それでも、
・家と本番の違いは、「ピアノが弾ける・弾けない」とは別の問題だと気づけたこと
・メンタルや練習方法など、見直すべきポイントがはっきりしてきたこと
・そして何より、講評を通して「音色」や「曲への思い」はちゃんと伝わっていたと知れたことは、
コンクールに出たからこそ得られたものだと思います。
次に向かって、今回の経験から
- 「いつもと違う環境」で弾く練習を増やす
- 不安が出るポイントを先に潰す(暗譜の迷子対策)
- 通す練習だけでなく“精度上げ”の時間も作る
など練習のやり方を見直してみようと思いました。
同時に、次のレッスンでは先生とも今回のことを正直に振り返りながら、
これからの練習の組み立て方や、本番との付き合い方をもう一度考えてみるつもりです。
もし今、
「たくさん練習したのに、本番で崩れてしまった…」と落ち込んでいる大人ピアノの方がいたら、
・まずは今回の自分を責めすぎないこと
・うまくいかなかった理由を、環境・メンタル・練習方法の3つに分けて見直してみること
・できていたところや、褒めてもらえたポイントにも目を向けてみること
から始めてみてほしいなと思います。
ぼくも今回の経験をきっかけに、
「本番で崩れた=全部ダメだった」ではなく、
その中にある小さな成長や、次につながるヒントを見つけられるようになりたいと思っています。
お互いに少しずつ、本番とのちょうどいい距離感を探していけたらうれしいです。
🔗関連記事 まとめ
・大人になって始めたピアノ|上達が遅い、発表会前に不安がある
そう思うのはあなただけじゃない
そんな時に参考にしてほしい記事を紹介します。
→ 思うように結果が出ず、自信をなくしかけたときに書いた記事です。
・大人になって始めたピアノ|上達が遅い、そう思うのはあなただけじゃない
・大人ピアノの発表会|本番に向けた心の整え方
・年末にピアノに触れない期間、どう過ごす?大人ピアノの付き合い


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